適合性フィードバック技術に改良を加えた特許公報検索手法
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概要
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企業で,発明者が特許を作成するワークフローを検討した.まず調査設計,次に特許検索,公報抄録の速読,公報全文の精読と言う順に行なわれる.そして発明者が先行特許を発見し,それと対比しながら明細書を作成する.しかし調査設計が不適切な場合,大量の抄録や公報全文を読了するまで,発明者は再調査設計や再検索が行えず,多くの工数が費やされる.本稿では,この現状のワークフローの問題点を解決する上で,Rocchioの2レベルの適合性フィードバック技術が有効であると考え,更に研究・開発現場で行われている4レベルの特許公報の分類が生かせる様に改良した適合性フィードバック技術を,ワークフロー中で利用する事を提案する.結果として,4レベルに重み付けした適合性フィードバック技術の有効性が確認され,また数百の抄録や数十もの公報全文を読了しなくても,再検索を行ない,先行特許発見までの工数を短縮できる事を期待できる.
- 独立行政法人 科学技術振興機構 社団法人 情報科学技術協会の論文
独立行政法人 科学技術振興機構 社団法人 情報科学技術協会 | 論文
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