特許情報と文献情報の統合解析による技術情報可視化の試み:—研究開発戦略、事業戦略におけるその有効性—
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概要
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本研究では、テキストマイニングやネットワーク分析といった情報処理技術を用いて、特定の技術テーマについて、特許·論文データの統合分析∼可視化を行った。例えば、特許と論文それぞれの技術領域の拡がりとその推移を、同一条件のもとに可視化することで、(1)論文数が特許数を上回り、大学、研究機関による基礎研究が中心となっている技術、あるいは、(2)特許数が論文数を上回り、すでに産業化が進んだ技術など、当該技術を巡る状況の違いが浮き彫りになった。また、共同出願·共著の関係から、組織、人の繋がりとその変遷を可視化することで、企業どうしや産学連携の変遷、企業や研究機関における研究者の連携の拡がりを幅広く捉えることができた。こうした分析結果は、企業、大学、研究機関が、最先端の技術動向、関連業界·同業他社の取り組みを広く把握した上で、自らの研究開発戦略、事業戦略の検討·立案するために一定の有効性を持つものと考察された。
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独立行政法人 科学技術振興機構 社団法人 情報科学技術協会 | 論文
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