電場誘起による等方相‐ネマティック相転移を用いた新規高速液晶ディスプレイの研究
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概要
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筆者らはこれまでにネマティック(N)液晶を用いて、等方性液体(I)相温度における電圧-光透過率(V-Tr) 特性やその動的応答特性など、外部電場によるN相秩序構造の形成に関する研究をおこなってきた。I相温度においても外部電場印加によって材料固有のN相と同程度の大きな複屈折性(?n)が得られ、その電場応答が1msec.以下の高速性を示すことや、電気光学特性が配向処理に依存することなどを確認している。これまでは動作確認のために誘電率異方性が正のN液晶と構造の簡単な対向電極セルを用いた実験をおこなってきたが、この電気光学効果を液晶ディスプレイ(LCD)に応用するためには液晶セルの電極構成などを適正化する必要がある。本報ではLCDへの応用が可能な平面電極セルを用いてV-Tr特性、応答特性および視野角特性を測定した結果を報告する。
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