N-SmA相転移前駆現象の異常性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は水酸基を有するある種の液晶分子において異常に温度幅の広いN-SmA相転移前駆現象を発見した。N相においてもSmA相の層構造に対応したX線回折ピークが相転移点から10℃以上に渡る温度領域で観測され、その相関長は最大1000Åに及ぶ。本研究ではこの回折ピークの起源を解明するため、フランクの弾性定数の温度依存性を測定し、この温度領域がマクロにはN相であることを確認した。一方拡散係数の異方性を測定し、転移前駆現象として出現するミクロな層構造の存在を示唆する結果を得た。
- 日本液晶学会の論文
日本液晶学会 | 論文
- 3C12 2光子励起液晶フォトニックレーザーの特性(トピカルセッション-液晶物性計測の最前線-, 2005年日本液晶学会討論会)
- 3C07 液晶フォトニックレーザーの発振安定性(2004年日本液晶学会討論会)
- 3C13 キラルネマチック液晶における1光子および2光子励起レーザー発振(フォトニクス・光デバイス)
- 1A03 SHG干渉法による配向膜側鎖と液晶単分子層の評価
- 1A11 液晶の界面配向とプレチルト角の相関