昭和大学歯科病院における時間外受診患者の臨床統計
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概要
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昭和大学歯科病院では平日夜間および土曜の午後1時から夜間, 日曜および祝日の終日は時間外受診患者に対しての対応を行っている. 当院は, 近隣の城南地区や川崎市からの受診患者が多く, 同地区においては平日夜間および日曜・祝日に対応可能な病院歯科・口腔外科が少ないという特徴がある. 今回, 平成17年1月から平成21年12月までの5年間に当院を時間外受診した患者1,612人に対して, 年度別・月別・受診時間別・性別・年齢別受診患者数, および受診理由, 治療内容等に関して臨床統計を行ったので報告する. 1年間の時間外受診平均患者数は約300人であり, 受診理由としては疼痛を主訴としたものが最も多く, 次いで外傷, 出血, 顎関節脱臼と続き, 疼痛と外傷を合わせて全体の約半分を占めていた. また当院の特徴として補綴物, 仮封材の脱離による受診も約20%と比較的多くみられた. 受診年齢としては10 歳未満と20 歳代の患者が多い傾向が見られた.さらに,当院と同様に歯科のみの診療科で,時間外受診患者の対応を行っている歯学部附属病院および歯科診療所の疾患別受診患者数および診療体制を含めた報告と当院における統計を比較検討した.
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