上下第一小臼歯抜去により治療を行った変形性関節症を伴う開咬症例
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概要
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患者は初診年齢18歳7カ月の男性, 前歯でものが噛み切れないということを主訴に来院した. 変形性関節症を伴う開咬症例で, 開口障害はみられなかったが, 顎関節部の圧痛が認められた. そこでスタビライゼーションスプリントを装着して, 顎関節症状の改善および下顎位の安定が得られたところで歯科矯正診断を行い, 上下第一小臼歯を抜去し, エッジワイズ装置による治療を行った. 変形性関節症を伴う開咬症例の歯科矯正治療では, 治療中に下顎頭の退行性変化による下顎骨の後退に配慮しなければならない. 本症例では, 下顎位の確認を行ってから治療方針を設定することにより, 前歯の被蓋, 大臼歯関係の改善および良好な顎機能を得ることができたので報告する.
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Showa University Dental Society | 論文
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