トレンチ調査から見た富士火山北‐西山腹におけるスコリア丘の噴火年代と全岩化学組成
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概要
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富士火山北‐西山腹に位置する 18 個の噴火年代未詳スコリア丘でトレンチ調査を実施した.トレンチ断面で,テフラ層序と火山灰土壌の厚さから,スコリア丘の噴火年代を見積もると,1)8,300 B.C. から 6,000 B.C. にサワラ山,二ッ山,永山が,2)5,300 B.C. から2,600 B.C. に弓射塚,西剣,北西奥庭,丸山,塒塚が,3)2,300 B.C. から 1,800 B.C. に八軒山,西幸助丸,幸助丸,戸嶺,臼山が,4)1,600 B.C. から 1,300 B.C. に北西弓射塚,東剣,鹿の頭,片蓋山が形成されたことが明らかとなった.これらスコリア丘の噴出物は,同時期に流下した溶岩流の岩質,全岩化学組成の特徴と同様の時間変化傾向を示す.最近 1 万年間をみると,北‐西山腹の側噴火堆積物は 2,300 B.C. から 1,800 B.C. に K2O 量,FeO*/MgO が減少している.
- National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Geological Survey of Japanの論文
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Geological Survey of Japan | 論文
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