中国・上海市における民間事業所による「老洋房」の商業・業務利用
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概要
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上海では、租界時代に建てられた「老洋房」という庭付きの戸建て住宅は約4,000棟が存在していた。2003年に上海市政府が公布した「上海市歴史文化風貌区及び優秀歴史建築保護条例」により、都心部の12ヶ所の「歴史文化風貌区」において225棟の老洋房が「優秀歴史建築」として保全されている。一方、優秀歴史建築でない老洋房では、商業・業務用途に利用する場合は、現利用者が老洋房を勝手に改造する状況が多く発生し、建造当時の様子が失われつつある。そこで、本研究では、民間事業所による老洋房の商業・業務用途利用の状況を明らかにするため、「上海市衡山路-復興路歴史文化風貌区」の徐匯区内の老洋房の集中地域における老洋房の商業・業務用途利用の現状や住宅の変容などを調査し、老洋房の利用の現状に対する民間事業所の評価や老洋房に対する保全意識などをヒアリング調査により把握した。さらに、徐匯区政府に対して老洋房の修繕管理に関する政策方針や民間事業所による老洋房の商業・業務用途利用についての見解をインタビュー調査により把握した上で、民間事業所による老洋房の商業・業務用途利用のあり方について検討した。
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