歴史的な本願寺水道の送水管再生による市街地防火への有効性評価:大規模延焼火災を想定した祇園南地区での防災水利計画
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概要
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京都市下京区真宗大谷派東本願寺は本願寺水道と称される水道設備を通した防災水利を有している.1897年に建設されたこの歴史的な防災システムは鋳鉄管の老朽化に伴う漏水が原因となり現在は送水が停止されている.一方,京都市内の三条通や四条通,五条通とした主要道路に敷設されているこのシステムは送水に動力を必要としない重力圧送式で設計されているため,耐震性を持たせて再生すると震災時の消防水利として有効に使える可能性があると考えられる.そのため本研究では,京都の市街地に敷設されている本願寺水道送水管の防災活用を検討し,大規模地震に伴う都心部の延焼火災対策として試した結果,ケーススタディエリア内の焼失建物数を半減しうる一定の効果が得られることが明らかとなった.
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