日本統治期における台湾公設市場の空間構成と街区形成過程に関する復原的研究:新竹市・宜蘭市・嘉義市を対象として
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概要
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この論文では台湾の新竹市、宜蘭市、嘉義市で日本統治期に建設された公設市場の空間構成と街区形成過程を、市場図面等の具体的復原をもとに明らかにしている。新竹と宜蘭における公設市場本館は明治末期に煉瓦造、西洋風の様式ファサードで建設され、市区改正に伴う道路整備と連動して新たな都市軸を形成した。一方で、嘉義東市場は伝統的な場所性を継承しながらかつて城壁で囲まれた都市の中心に整備されている。昭和初期にこれらの市場は都市における象徴的な役割を失うが、逆に市場機能は更なる発展をみせる。また亭仔脚(アーケード)付貸店舗は近代的な街並を形成し、特に嘉義では通り沿いの貸店舗と内部の売店が連結された市場が形成されている点に特徴がみられる。
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