出資者の協議会等への参加歴からみたまちづくり会社の展開プロセス:ふらのまちづくり株式会社を事例として
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概要
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空洞化が進む我が国の地方都市においては、再生事業の実施主体として多くのまちづくり会社が活動している。これらは、旧中心市街地活性化基本法に基づくTMOとして設立されたものが多く、企業や市民らが出資しているものの、実際には公的セクターとしての性格を持つものが多い。本論の研究対象とした「ふらのまちづくり株式会社」も、再開発ビルの管理運営を目的に行政主導で設立され、その後の事業展開も限定的なものであった。しかし、新中心市街地活性化基本計画の策定を契機とした増資を経て、民間主導のまちづくり会社に性格を転換させた。本論は、主にこれら出資者のまちづくり歴に注目し、その変遷プロセスを詳細に調査分析したものである。その結果、地域課題への危機感から民間事業者の発意によって法定協議会が発足したこと、そこで再生計画の策定が先行したこと、それに参加した民間事業者や市民らによって増資されたこと、等を明らかにし、法定協議会の設置や再編、まちづくり会社の増資といった節目で、地域社会からの支持を拡大している実態を解明した。
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