旅行雑誌にみる町並み観光地のイメージの変遷と地域特性との関連に関する研究
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概要
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本研究は、1960年代以降現在まで旅行雑誌『旅』『旅行読売』『旅の手帖』の3誌に掲載された町並み観光地に関する記述を対象として、地域のイメージを類型化するとともに、町並み観光地の地域特性との関連を分析している。具体的には、町並み観光の時期区分をI~IVの4つに分け、以下の3点を明らかにしている。(1)雑誌で記述された町並みの《地域のイメージ》を用いて類型化し、時期区分ごとの281の町並み観光地を【異日常型】【活き活き生活型】【悠々生活型】【観光整備型】【イメージ記述無し】の5つにタイプ分類している。(2)町並み観光地の地域特性は、【都市観光型】、【郊外観光型】、【町並重視型】、【城下集落型】の4タイプに分類している。また、[都市観光型]と【イメージ記述無し】、[町並重視型]と【活き活き生活型】の組が、多くの期に登場し、地域特性とイメージの相性がよいと考えられる。(3)雑誌での登場回数が異なる地域を比較したところ、町並み観光地(町並みを観光資源と認知)として掲載されるためには、掲載以前の期間から町並みの保全・整備に取組み、町並みの価値を地域の人に伝えることが重要であると指摘している。
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公益社団法人 日本都市計画学会 | 論文
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