登録有形文化財の申請過程における官民協働の利点と課題:新宿区神楽坂における実践を通して
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概要
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神楽坂では、2010年から官民協働によって地域内の登録有形文化財を増やす試みが実施され、すでに5件の登録文化財が誕生している。本研究の目的は、地域の歴史的建造物を登録有形文化財に申請する過程において官民協働を行うことの利点と課題を明らかにすることである。登録有形文化財の申請過程における官民協働の利点としては、1)調査費用が補助補助されること、2)行政業務が身近になること、3)行政の情報発信によって住民の歴史的環境に対する意識が啓発されることの3点が挙げられる。一方で、1)所有者と行政の接点が欠如していること、2)市民と行政の思惑の違いによって事業が縮小したこと、3)神楽坂の登録事業を他地区に応用する際には工夫が必要ということを課題として指摘することができる。
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公益社団法人 日本都市計画学会 | 論文
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