環境グルネル関連プロジェクトにみるフランスの都市公共交通政策の動向
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概要
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フランスでは、2007年10月に発表された環境グルネル会議の最終報告に基づいて、現在、総延長1,000kmを越える軌道系都市内公共交通(TSCP)の整備が進められている。本研究では、これらの公共交通整備プロジェクトに着目し、各自治体が作成した個々のプロジェクト計画書の記述に基づいて、その内容を詳細に検証し、フランスにおける都市交通政策の現状と今後について整理した。そして、フランスでは現在、極めて早いスピードで都市内公共交通整備を推し進めるという都市交通政策が採られていること、中規模都市圏ばかりではなく、比較的規模の小さな10万人未満の都市圏においてもTCSPの整備が進みつつあり、より需要が少ないと予測される地区にもTCSP整備が浸透しつつあることを明らかにした。さらに、自治体に対して、計画を策定する時間的猶予が与えられたことによって、比較的規模の小さな都市圏でのTCSPの早期導入を促す効果があったことを明らかにした。
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公益社団法人 日本都市計画学会 | 論文
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