内頚動脈海綿静脈洞部巨大動脈瘤塞栓術後に脳膿瘍をきたした1 例
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概要
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【目的】内頚動脈海綿静脈洞部動脈瘤塞栓術の1 年後にコイル感染および脳膿瘍をきたした1 例を経験したので報告する.【症例】59 歳,男性.複視にて発症した左内頚動脈海綿静脈洞部の巨大脳動脈瘤に対し塞栓術が施行されるも,1 年後に動脈瘤の増大をきたした.MRI にて左側頭葉に動脈瘤に接した脳膿瘍を認め,抗生剤投与したが,脳膿瘍は増大し症状悪化した.動脈瘤塞栓術および母血管閉塞の後,脳膿瘍摘出術施行.脳膿瘍を摘出すると,動脈瘤壁および硬膜に瘻孔を認め,瘤内のコイルが露見された.【結語】プラチナコイルを用いた脳動脈瘤塞栓術後の脳膿瘍形成は極めてまれであるが,塞栓術の際には留意する必要がある.
- 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会の論文
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 | 論文
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