女性人工股関節全置換術患者が主観的に評価する歩容とその影響要因
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概要
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本研究の目的は,女性人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:以下THA)患者が主観的に評価する歩容に影響する要因とその影響の強さを明らかにすることである.THA術前と術後の女性患者112名に調査を実施し,歩容を目的変数,各影響要因を説明変数として,ステップワイズ重回帰分析にて検討した.その結果,THA患者が主観的に評価する歩容に影響する要因は,疼痛(β=0.420),脚長差(β=−0.271),歩行能力(β=0.240),自尊感情(β=0.131)の4項目が認められ,これらの変数で分散の57.9%が説明された.したがって,THA患者の主観に沿ったリハビリテーションの動機付けや,回復意欲向上への看護介入として,患者が主観的に評価する歩容を理解するために,疼痛,脚長差,歩行能力,自尊感情をアセスメントする必要性が示唆された.
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公益社団法人 日本看護科学学会 | 論文
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