中・大規模病院における看護研究に関する全国調査
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概要
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目的:臨床の看護職に適した看護研究のあり方を検討するための基礎情報を得るため,臨床における看護研究の現状を明らかにする.方法:全国の中・大規模の病院のうち,無作為抽出した3000病院に所属する看護研究推進担当者に対し,郵送法による質問紙調査を実施した.結果:回答は1130病院(回収率37.7%)から得られ,回答時100床以上であった病院1116を対象に分析を行った.本研究において,中・大規模の病院では,高い頻度で(88.4%),看護研究が実施されていることが明らかになった.その目的としては,「スタッフの教育」が最も優先順位が高く,次いで「患者サービス向上」「業務の改善」であった.研究法としては,質問紙法による実態調査が多く,研究期間は1年が多く,研究時間や研究資金は不十分であり,研究成果を論文として発表する率は低かった(14.8%).看護研究を進めるのに不足しているものとして,データ分析や研究法の知識・技術があげられ,また病院内で研究を指導する人が求められていた.結論:本研究により,病院で取り組まれている看護研究における課題が明らかになり,今後,臨床の看護職により実施される看護研究の目的を明確にするとともに,組織外のリソースを活用した研究支援の必要性が示唆された.
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公益社団法人 日本看護科学学会 | 論文
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