認知症高齢者の家族支援のための通所介護職員に対する「家族支援能力育成プログラム」の効果
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概要
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目的:認知症高齢者の家族を支援する能力の育成を目的とした「家族支援能力育成プログラム」を通所介護職員に対して実施し,その効果を検証することとした.方法:通所介護施設ごとに介入群と対照群に無作為割付し,介入群施設職員41名と家族48名,対照群施設職員22名と家族45名を対象とした.プログラムは,認知症およびその対処方法,家族介護者支援方法についての講義(45分間)と演習(45分間)で構成した.データを両群のベースラインと3ヵ月後に,介入群ではプログラム実施直後にも収集した.考察:介入群職員のプログラム実施直後の認知症の行動・心理症状(BPSD)への対応に関する知識習得効果があるものの,経時的に縮小傾向がみられることから,効果を維持するために追加介入等の必要性が示唆された.また,職員共感スケールの「職員は気持ちを解ってくれる」の項目で効果がみられたことから,職員の共感を増強する効果があると思われる.
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公益社団法人 日本看護科学学会 | 論文
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