高齢者ケアにおける日常倫理に基づく援助技術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
目的:高齢者ケアにおける日常倫理に基づく援助技術を明らかにする.方法:老人看護を専門とする5名の看護師の,日常の看護実践の参加観察とインタビューにより収集したデータを,質的統合法(KJ法)を用いて質的に分析した.結果:高齢者ケアにおける日常倫理に基づく援助技術は,高齢者ならびに高齢者ケアにおける信念と前提を基盤に,看護師の内省を中核として高齢者をとりまく全体からケアを導く技術である.その性質には,【人格ある人/当たり前の生活】【尊厳ある最後の時に関わる】【高齢者の能力は見方次第】【高齢者一人ひとりの個別性の理解と尊重】【ケアする側される側のもちつもたれつの充足関係】【状況における最善のケア】が取り出された.結論:本研究結果は,高齢者の日常ケアにおける看護の専門性を明示し,専門技術としての習熟と洗練に向けて活用することができる.
- 公益社団法人 日本看護科学学会の論文
公益社団法人 日本看護科学学会 | 論文
- 長期入院統合失調症患者の退院支援に関する熟練看護師の看護実践のプロセス
- 女性人工股関節全置換術患者が主観的に評価する歩容とその影響要因
- 未就学児の母親である看護師のバーンアウトの関連要因
- 子どものハイリスク治療受け入れに向けた親の関わり―造血幹細胞移植事例を通して―:―造血幹細胞移植事例を通して―
- The Effect of Nurses' Quality of Life (QOL) and Self-Efficacy on Their Intention to Quit