大腿骨頚部骨折高齢者の再転倒に対する対処行動
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概要
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目的:本研究は,転倒により大腿骨頚部骨折を受傷し,観血的治療を受けて自宅退院した高齢者の日常生活における再転倒に対する対処行動について明らかにすることを目的とした.方法:エスノグラフィーを用いた.データは,病院から自宅退院して3カ月から1年程度経過している65歳以上の高齢者18名を対象に,半構成的面接と参加観察より収集した.結果:再転倒に対する対処行動として6つのカテゴリーが見出された.【今度転んだら寝たきりだ】は,再転倒に対する対処行動の根底にあるのもとして位置付けられ,他の対処行動に作用していた.また,転倒原因に対する対処行動である【ふらつく身体を安定させる】と【転びやすいところは避ける】,日常生活活動における対処行動である【自信のない行動はしない】と【自分なりに転倒しない工夫をする】が見出された.【周りの支えを求める】は,これら4つの対処行動に作用していた.結論:以上より,再転倒予防に取り組む彼らの積極的な姿勢は,転倒予防や介護予防に活かしていくことができると考える.
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公益社団法人 日本看護科学学会 | 論文
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