新規がん検診としてのアミノインデックス®がんリスクスクリーニングの有用性に関する検討 第二報
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概要
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<B>目的:</B>がん患者と健常人の血漿中アミノ酸濃度(PFAA)のバランスの違いを「アミノインデックス技術」を用いて統計解析し,がん罹患の確率を予測する新規がん検診としてアミノインデックス®がんリスクスクリーニング(AICS)が開発され,現在,肺,胃,大腸,前立腺,乳腺,子宮・卵巣の6種のがんに対するスクリーニング検査が実用開始された.第一報では,精密検査対象となるAICSランクCの割合とAICS値の分布の妥当性について,AICS導出時の理論値と人間ドック受診者での比較結果を報告したが,本報では,AICSランクC判定者に対する精密検査の結果について報告する.<B>方法:</B>三井記念病院の人間ドック健診受診者799例(男性494例,女性305例,平均年齢59±11歳)を対象とし,各がん種に対するAICSランクC判定者について精密検査を実施した.<B>結果:</B>AICSランクC判定者に対する精密検査結果より,胃がん,乳がん,前立腺がん各1例とともに,肺結節病変,萎縮性化生性胃炎,高度異型性結腸腺腫などの多くの前がん状態が発見された.AICSによるがんの発見率は0.38%と,2011年度人間ドック全国集計成績報告の0.26%と比較して高頻度であった.<B>結論:</B>これらの成績は,AICSが新規がん検診として有用である可能性を推察させた.
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