高齢者施設入所者の食事支援における食事リスク判定タグの試み
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概要
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施設入所中の摂食・嚥下障害のある高齢者が安全に食事を摂取し,健やかに日常生活を過ごすには,食事支援を行う職員の摂食・嚥下に対する適切な知識が不可欠である。しかし施設職員はさまざまな業務を抱えて多忙であり,食事介助と同時に違う業務もこなさなければならない。さらに人材が不足しているにも関わらず,比較的安全に食事摂取している入所者に対して必要以上に食事介助をしている場面も散見される。このようなことから,施設職員に摂食・嚥下障害者の重症度と具体的な食事支援方法を明示する必要があると考え,食札にタグを付ける取り組みを行った。方法は,嚥下チームが摂食・嚥下機能評価を行い,誤嚥・窒息・低栄養のリスクを判定し,食札にタグを付けて明示した。加えて,具体的な注意喚起のコメントもタグに記載した。タグ対象となったのは 32 名で,内訳はリスクが最も高い赤タグ8名,次にリスクが高い黄タグ 12 名,緊急性は低いが積極的な経過観察が必要な緑タグ 12 名,具体的な注意コメントは 10 種類となった。施設職員からはタグがあることで食事介助が必要な摂食・嚥下障害者と日常生活での注意点が分かりやすくなった,新入職の職員がよく見て対応しているとの意見があった。食事リスク判定タグは摂食・嚥下障害者と具体的注意点を明確にし,施設職員が適切な食事支援が提供できる一助になると考えられた。
- 一般社団法人 日本老年歯科医学会の論文
一般社団法人 日本老年歯科医学会 | 論文
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