高度聴覚障害学生への医学教育の経験と課題
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概要
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2001年の医師法改正以後,聴覚障害があっても医師資格の取得が可能となり,聴覚障害のある学生への医学教育が必要となっている. 滋賀医科大学では,2001年に入学した聴覚障害のある学生の修学支援を経験した. 教室での授業は,着座位置への配慮や配布教材の工夫やノートテイク支援により対応できた.小グループ単位の授業では困難を生じ易かった.臨床実習は,障害の状況に対応した対策を事前に講じることで実施可能であった.同級生は聴覚障害のある学生と学んだことを良い経験として評価した. 聴覚障害学生の医学教育では,教員・同級生の聴覚障害理解と障害特性に対応したコミュニケーション手段の選択が重要と考えられた.
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