重症筋無力症を伴った胸腺腫患者に生じた,タクロリムス(プログラフ)によるStevens‐Johnson症候群の1例
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概要
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54歳,男性。2000年に胸腺腫を,2004年より重症筋無力症を発症し,プレドニゾロンとタクロリムス(プログラフ®)を服用していた。重症筋無力症に伴う頸部の筋力低下と呼吸機能の低下にて神経内科に入院していたが,四肢体幹に中央が暗赤調で辺縁は淡紅調を呈する不整形の紅斑が出現してきたため,当科を初診した。プレドニゾロンとプログラフ®以外の薬剤をすべて中止し,ステロイド剤パルス療法と免疫グロブリン静注療法を施行したが皮疹は改善せず,次第に Stevens-Johnson 症候群の像を呈するようになった。しかしプログラフ®を中止したのちには皮疹は軽快傾向となり,紅斑および粘膜疹は改善した。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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