抗癌剤感受性試験を参考に治療を行った陰部Paget癌の1例
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概要
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56歳,男性。左鼠径リンパ節の腫脹があり,陰部Paget癌の転移と診断されて当科を受診した。病理検査と全身検索よりT3N1M1stageIVの陰部Paget癌と診断した。原発巣は2cm離して切除し,切除標本を用いてCD-DST(collagen gel droplet embedded culture drug sensitivity test)法による抗癌剤感受性試験を行った。術後,試験結果に基づいた化学療法と放射線療法の併用療法を行い,反応は良好であった。これまでの統計では,抗癌剤感受性試験で感受性がある薬剤が臨床で効果があるとは限らないが,感受性がない薬剤のほとんどは臨床でも効果がない事が示されている。抗癌剤感受性試験は,進行期皮膚癌に対し時には有用な検査であると考えた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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