乳児筋線維腫症孤発型(infantile myofibromatosis solitary type)の1例
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概要
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生後2日,男児。出生時より,後頚部に25×20mm大の暗赤色の腫瘍を認めた。MRIにて線維性腫瘍が疑われた。病理組織学的所見では,紡錘形の核を有する細胞と類円形の細胞が膠原線維を交えながら不規則に増殖する腫瘍を認めた。免疫組織染色にて紡錘形の細胞はα-smooth muscle actinとvimentin染色に陽性であり,Azan-Mallory染色で青染し,経過とあわせて乳児筋線維腫症孤発型(infantile myofibromatosis solitary type)と診断した。乳児筋線維腫症は幼少期より見られる比較的稀な腫瘍で,自然消退することも報告されている。自験例でも経過観察を行っており,腫瘍は縮小傾向である。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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