脱毛を伴った好酸球性筋膜炎の1例
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概要
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62歳,男性。両側前腕と下腿を中心に四肢近位側にかけて連続性に光沢を有する皮膚の硬化があり,腹部および腰部にも一部斑状の皮膚硬化を認めた。また,手指関節および肘,膝関節の可動域の制限や下腿,頭髪および腋毛の脱毛を伴っていた。臨床検査では好酸球増多と高γグロブリン血症,抗核抗体陽性,可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)の上昇を認めた。病理組織学的には筋膜への好酸球浸潤と筋膜の肥厚を認め,好酸球性筋膜炎と診断した。文献的には全身性強皮症において脱毛の報告があるが,好酸球性筋膜炎における脱毛の報告はなく,若干の考察を加えて報告する。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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