アトピー性皮膚炎患者の乾燥皮膚(皮脂欠乏症)に及ぼすビーソフテンローションの影響―使用感と角層水分量(TEWL)―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アトピー性皮膚炎17例の乾燥皮膚を対象にビーソフテン<SUP>®</SUP>ローションを8週間投与し,有効性および安全性の検討を行った。角層水分量は増加傾向を示したが有意ではなかった。経表皮水分喪失量は8週後では有意に低下した。乾燥,そう痒,紅斑,落屑,掻破痕の皮膚所見スコアは8週後では全ての症状が有意に改善した。Visual analogue scaleによる評価では,「見た感じのうるおい感」,「触った感じの滑らかさ」,「かゆみ」,「皮膚の色調」は8週後には有意に改善した。ビーソフテン<SUP>®</SUP>ローションの継続投与はアトピー性皮膚炎の乾燥皮膚に対して優れた治療効果を示し,高い患者満足度を与える薬剤であることが明らかとなった。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
- ―カラーライブラリー―巨大脂漏性角化症の1例
- 輪ゴム絞扼が原因であった皮膚潰瘍の1例
- In vivo共焦点レーザー顕微鏡を用いた扁平母斑に対するレーザー治療の効果検討
- 乳幼児アトピー性皮膚炎患者を対象とした低刺激性スキンケア製品(シャンプー,泡状洗浄料,乳液)の使用試験
- 1家系4世代にみられた色素失調症