Oral Melanoacanthomaの1例
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概要
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48歳,男性。初診1ヵ月前から下口唇左内側に黒褐色の色素斑が出現した。病理組織学的所見では海綿状態を伴う粘膜上皮の肥厚を認め,上皮全層にわたりメラニンを産生するメラノサイトの増殖を認めた。免疫組織学的所見では上皮全層に散在する細胞はHMB-45染色陽性かつMIB-1染色陰性であり,良性のメラノサイトの増殖病変と考えられた。Oral Melanoacanthomaと診断した。1978年以降,我々が調べた限り海外では現在まで52例の報告があるが,本邦では報告されていない。初診後9ヵ月経過観察したところで一部自然消退傾向を認めている。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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