膵癌に合併した皮下結節性脂肪壊死症
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概要
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85歳,女性。2ヵ月前から両下腿に疼痛を伴う紅斑が出現し,近医を受診した。ステロイド内服により加療されたが軽快しなかった。その後前腕や大腿にも拡大し,当科を受診した。初診時,有痛性の浸潤を伴う紅斑が上下肢と臀部に多発していた。右側腹部に圧痛を認め,腹部CTを施行したところ,膵頭部腫瘍と多発性肝転移を示唆する所見が得られた。血中リパーゼは上昇していた。皮膚生検の結果,いわゆるghost-like cellsを伴う脂肪壊死の所見が得られ,膵癌に合併した皮下結節性脂肪壊死症と診断した。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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