Transient Acantholytic Dermatosis(Grover病)の1例
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概要
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42歳,女性。家族歴に特記事項なし。初診の6ヵ月前より後頭部に自覚症状のない紅斑が出現した。近医で膿痂疹と診断され抗生剤の内服および外用加療を受けたが改善せず,当科を受診した。初診時,後頭部に痂皮を付着する径2.5cm大の紅斑を認め,背部には紅色丘疹および径5mm大までの小紅斑が多発していた。頭部皮疹の病理組織学的検索において,表皮下層に棘融解を認めた。蛍光抗体直接法は陰性であった。以上より本症例をtransient acantholytic dermatosisと診断した。ステロイド外用剤には抵抗性であったが,プレドニゾロン(40mg/日)を1ヵ月内服したところ皮疹は軽快傾向を示した。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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