精巣上体炎を初発症状とした腸管ベーチェット病の1例
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概要
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24歳男性。精巣上体炎で初発し,2週間後に下腿有痛性結節と口腔内アフタが出現。結節部の病理組織では,脂肪織炎と血栓性静脈炎がみられた。臨床症状と合わせてベーチェット病と診断した。ヨウ化カリウムとコルヒチンの内服で有痛性結節と精巣上体炎は軽快したが,下痢が出現した。大腸ファイバーにて回盲部多発性穿掘性潰瘍がみられたため,腸管ベーチェット病と診断し,プレドニゾロン30mg/日を開始したところ軽快した。精巣上体炎がベーチェット病の初発症状であることは稀であるが重症型のサインとされている。腸管ベーチェット病は再燃も多く,今後も注意深く経過観察する必要性があると考えた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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