アンダーム軟膏による接触皮膚炎症候群―パッチテストの至適濃度に関する考察―
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概要
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28歳,女性。右上肢の帯状疱疹に罹患,近医でアンダーム<SUP>®</SUP>軟膏を処方されて,初診33日前から3日間外用した。初診12~11日前にも同剤を外用したところ,10日前にそう痒感を伴う皮疹が出現した。近医を受診してプレドニゾロン20mg/日,抗ヒスタミン剤,リンデロンVG<SUP>®</SUP>軟膏などを処方されたが,皮疹はさらに拡大したため,当科を紹介された。初診時,両乳房下部,腹部,背部,左上肢に暗紅色の浮腫性紅斑を認め,高度のそう痒感,局所熱感を伴っていた。症状軽快後,アンダーム<SUP>®</SUP>軟膏の希釈系列を作製してパッチテストを施行したところ,50倍に希釈しても陽性反応が出現した。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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