項部に発生した線維脂肪腫の2例
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概要
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術前画像診断にて悪性腫瘍との鑑別に難渋した線維脂肪腫を2例経験したので報告する。症例1:59歳,男性。後頚部に4×4cm大のしこりを認めた。MRIにて低信号,脂肪信号を含む腫瘍を認めた。病理組織学的所見より線維脂肪腫と診断された。術後経過は良好で,術後13ヵ月が経過したが再発は認めていない。症例2:59歳,男性。頚部に緩徐に増大するしこりを認めた。術前に施行したCT上,5.3×2.6cm大,低信号,脂肪信号を含む腫瘍を認めた。術後の病理組織学的所見より線維脂肪腫と診断された。術後14ヵ月が経過したが再発は認めていない。後頚部に生じ,緩徐な増大傾向を認める,MRI,CT上,低信号,脂肪信号を含む腫瘍に遭遇した場合,線維脂肪腫も鑑別診断に考慮すべきと思われた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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