皮膚原発Adenoid Cystic Carcinomaの1例
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概要
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43歳,女性。2003年秋頃より右前額部に米粒大の腫瘤を認めた。腫瘤が急速に増大し自発痛や圧痛を伴うようになったため,2004年2月に当科を受診した。初診時,右前額部に12×10mmの表面は淡紅色で隆起し,皮下に広がる硬い腫瘤を認めた。病理組織像では真皮浅層から皮下脂肪織にかけて大小の胞巣よりなる腫瘍塊が存在し,篩状構造や管腔構造を呈する部分がみられた。神経周囲への浸潤も認められた。以上よりadenoid cystic carcinomaと診断した。全身検索において明らかな原発巣は確認されず,皮膚原発であると考えられた。辺縁より7 mm離して拡大切除を行い,現在のところ再発は認めていない。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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