ミノサイクリンが著効した顔面の異物肉芽腫の1例
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概要
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42歳,女性。2005年4月頃より顔面に腫脹,硬結が出現した。皮膚生検にて皮下脂肪組織内に大小の空隙と肉芽腫形成が認められ,異物肉芽腫と診断した。約15年前に海外の非医療機関にて美容目的で顔面に異物注入を施行しており,異物の内容は,シリコンの可能性が高いと考えられた。異物の除去が困難であったことから,抗菌作用のみならず,抗炎症作用,免疫調整機能,及び肉芽腫形成抑制作用が報告されているミノサイクリン100mg/dayの投与を開始した。腫脹,硬結は著明に改善し,約3ヵ月後に投与を終了した。その後4か月間症状の再発はみられていない。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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