背部に生じた平滑筋肉腫の1例
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概要
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症例,75歳,男性。初診の2週間前に背部に皮下腫瘤のあるのに気づいた。腫瘤は,弾性硬,くるみ大であり表面正常皮膚に覆われ,下床,被覆部との可動性も良好であった。MRI,皮膚エコーにて被膜に包まれた皮下腫瘤が認められ,腫瘤は被膜を含めて摘出した。摘出腫瘤は,大きさ3.5cm×2.5cmで,割面は充実性で光沢があり,黄白色を呈していた。病理組織像では異型な核を有する紡錘形細胞が錯綜し密に増殖していた。免疫染色ではα-SMAとビメンチンが陽性であり,臨床像,病理所見より皮下型平滑筋肉腫と診断した。摘出手術施行後,現在,外来で経過観察中である。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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