Kerato‐acanthome pluri‐kystique pseudo‐sebace(Degos)との鑑別を要した有棘細胞癌
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概要
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66歳男性。2003年1月,下口唇右側に皮疹が出現し急速に増大してきたため, 2月18日当科に紹介受診した。初診時,下口唇右側から下顎にかけて50×35mm大の中央に潰瘍を伴う紅色腫瘤があった。生検組織像では真皮上層から脂肪織まで幅広く角質嚢腫が多数存在する特徴を認め,Kérato-acanthome pluri-kystique pseudo-sébacé(Degos)との鑑別を要したが,核異型を伴う細胞の真皮浸潤より有棘細胞癌と診断し治療を開始した。2003年12月までに化学療法・放射線治療を行い,腫瘍は明らかに縮小したが,2004年3月には治療部位の再発・増大を認めた。その後,化学療法に抵抗を示したため切除・遊離皮弁にて再建し,現在まで再発を認めていない。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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