肢端持続型丘疹性ムチン沈着症の2例
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概要
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症例1:42歳女性。症例2:48歳女性。2例とも数年前より,両手背から前腕にかけて自覚症状を伴わない直径2~3mmの白色~黄白色丘疹が散在性に出現してきた。症例1は,甲状腺腫摘出の既往があるが現在は治癒しており,2例とも基礎疾患は存在しない。病理組織検査より,離開した真皮膠原線維間にヒアルロン酸沈着を証明できた。以上より丘疹性ムチン沈着症(papular mucinosis)と診断した。2001年提唱されたRongioletti and Roberaの臨床分類によると,限局性丘疹性ムチン沈着症(localized papular mucinosis)のうち,肢端に限局し慢性に経過する肢端持続型丘疹性ムチン沈着症(acral persistent papular mucinosis)と一致すると考えた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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