頚部皮下と縦隔に無菌性膿瘍を伴った壊疽性膿皮症の1例‐Tolosa‐Hunt症候群と骨髄異形成症候群との合併
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概要
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52歳,女性。骨髄異形成症候群,Tolosa-Hunt症候群にてプレドニゾロン内服中に無菌性の頚部皮下膿瘍を発症。ついで生じた縦隔膿瘍に対して開胸ドレナージを施行後,創部皮膚を中心に壊死性変化が生じ,辺縁で周堤をなす浸潤性紅斑局面となった。病理組織所見は,真皮浅層から深層の稠密な好中球浸潤。各種培養検査は陰性。壊疽性膿皮症と診断した。頚部,縦隔の無菌性膿瘍も同症に伴うものと考えた。ヨウ化カリウム内服が一時有効であったが,G-CSF使用を契機に増悪し,メチルプレドニゾロン500mg/day 3日後,プレドニゾロン30mg/day内服にて約3ヵ月後瘢痕を残し上皮化した。<BR>内臓に無菌性膿瘍を伴った壊疽性膿皮症の報告例について文献的考察を加えた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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