神戸大学皮膚科における自己免疫性難治性水ほう性疾患に対するミコフェノール酸モフェチル(MMF)の治療経験
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概要
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我々は2003年4月から2005年10月までの期間にステロイド内服に治療抵抗性の自己免疫性水疱症患者に対しステロイドとミコフェノール酸モフェチル(MMF)内服併用療法を施行した。全例に治療効果が認められ水疱新生の抑制,抗体価の低下を認めた。肝腎障害,血球減少など重篤な副作用は認めず,眼瞼下垂,抑うつなど精神神経症状を認めるのみであった。ただし中止や急激な減量は困難で,長期間の内服が必要となり,現時点では明らかでない副作用の存在も考えられるため,水疱症治療の第一選択にはなりえないと思われた。しかし治療抵抗性の症例においてステロイドとの併用により本薬剤は重要な選択肢の一つになると考えた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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