Transepidermal eliminationを示し,し背に生じたSpitz nevusの1例
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概要
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37歳,女。約2年前より右第2趾背に径5mmほどの褐色色素斑を認め,半年前より急速に拡大,隆起してきた。初診時,右第2趾背に径8mmの境界明瞭なドーム状の褐色結節を認めた。組織は表皮から真皮浅層にかけて左右対称性に,核異型の少ない,紡錘形の核を持つ細胞が境界明瞭な胞巣を形成していた。腫瘍細胞はS-100陽性,NK1C3陽性,HMB-45陰性であり,Spitz nevusと診断した。腫瘍中央部では,腫瘍細胞巣の経表皮的排泄が見られた。趾背に生じるSpitz nevusはまれであり,経表皮排泄を伴う例はきわめてまれであると考えた。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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