除圧管理とシーティング指導が有効であった坐骨部じょくそう
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概要
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70歳,女性。60歳から下半身麻痺のため車椅子生活で,坐骨部褥瘡を繰り返していた。左坐骨部の褥瘡が骨まで達する深さとなり,入院治療したが難治であった。MRSA感染も伴い,適宜抗生剤使用したが感染症状を繰り返していた。数回のデブリドマンや各種外用剤使用にても良好な肉芽が得られなかった。難治の要因として座位時に生じる圧やずれ力を考え,デブリドマン後,厳しい体位制限を開始した。除圧管理を行ってからは感染症状も落ち着き,良好な肉芽が出現したので,穿通枝皮弁術を施行し完治した。術後,徐々に体位制限を解除した後,再発予防のためシーティング指導し,退院。術後約13ヵ月経過するが,現在の所再発をみていない。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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