自然消たいした結節性筋膜炎の1例
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概要
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51歳男性。約1年前,左前腕尺側の半米粒大の皮下結節に気付いた。初診時,31×26mm大の結節は弾性硬で,表面は平滑,下床との可動性は良好であった。病理組織学的には,病変部は脂肪織内に存在し,粘液腫様の変化の強い部位が主体であり,紡錘形の核を持つ線維芽細胞が羽毛状に配列していた。一部には細胞成分に富んだ部位も認められた。免疫組織化学的には細胞の一部がビメンチン陽性であったが,デスミン,S-100,CD34,α-1アンチトリプシンはすべて陰性であった。以上より結節性筋膜炎と診断した。生検後3週間で結節は急速に縮小,消褪した。自然縮小または消褪した結節性筋膜炎の本邦皮膚科領域における報告を中心に文献的考察を行った。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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