じん麻疹型薬疹の統計 なぜ投与6,7日目の発症がないのか?
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概要
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1991年7月から2003年12月までの12年6ヵ月間に,淀川キリスト教病院皮膚科において,皮膚テスト・再投与試験で原因薬剤を確定した薬疹確実例は219例であった。<BR>この確実例につき,臨床型別に投与開始から発症までの期間を検討すると,蕁麻疹型薬疹では,大部分の症例が1時間以内に発症しており,遅延型過敏反応により生じる紅斑群に多くみられるような6,7日目に発症する症例はなかった。この理由について,実際の症例を提示しながら考察を加えた。また,臨床型により原因薬剤にも傾向があることが明らかとなった。投与期間および原因薬剤の種類は薬疹を診断する上で重要な根拠の1つとなると思われた。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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