梅毒性フランベジアを呈した第2期梅毒の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
51歳男性。1年前にブラジルで現地女性と性的接触があった。半年前より頚部リンパ節腫脹を自覚し,1週間前より掌蹠,陰部,口腔内,頚部に自覚症状を伴わない皮疹が出現したため,当科を受診した。掌蹠には東南アジア,ラテンアメリカなどの風土性トレポネーマ症である熱帯フランベジアに類似し境界明瞭に隆起した皮疹と,乾癬に類似した鱗屑を伴う皮疹を認めた。初診時TPLA 19,800T.U.,ガラス板法64倍であった。熱帯フランベジアとの鑑別診断を要したが,問診から推測した感染経路,発症年齢などからブラジルで感染した梅毒と診断した。アモキシシリン(1000mg/day)で治療し,皮疹は約3週間で消褪した。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
- ―カラーライブラリー―巨大脂漏性角化症の1例
- 輪ゴム絞扼が原因であった皮膚潰瘍の1例
- In vivo共焦点レーザー顕微鏡を用いた扁平母斑に対するレーザー治療の効果検討
- 乳幼児アトピー性皮膚炎患者を対象とした低刺激性スキンケア製品(シャンプー,泡状洗浄料,乳液)の使用試験
- 1家系4世代にみられた色素失調症