陰嚢に生じたVerrucous Carcinoma
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概要
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症例は73歳の男性,1995年より陰嚢の腫瘤を自覚したが放置していた。2001年頃より増大。初診時,陰嚢右側に径約5cm大の淡紅色の有茎性の腫瘤を認めた。病理組織学的には表皮は乳頭状増殖を示し,表皮突起は下方へ向かって不規則な腫瘍性の増殖像を示したが,真皮との境界が明瞭で細胞配列の乱れはなく,核の異型性もほとんどなかった。一部の細胞は核周囲に空胞化を認めた。全身検索にて内臓への転移はみられなかった。verrucous carcinomaの診断にて外科的に切除した。HPVとの関連を調べたがtype6,11を含めすべて陰性であった。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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