高安病に合併した結節性紅斑‐非乾酪性類上皮細胞性肉芽腫を有した頚部リンパ節腫大を伴った1例
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概要
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62歳女性。約30年前より四肢に有痛性紅斑が出現していた。2003年3月,高血圧,心雑音,頚部リンパ節腫脹を指摘され,心エコーにて大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症と診断。下腿の有痛性紅斑の組織像は,リンパ球や類上皮細胞性肉芽腫性変化や線維化を伴った脂肪織隔壁の炎症であった。頚部リンパ節の組織像は,乾酪壊死を伴わない大小の類上皮細胞性肉芽腫で,その中央に硝子化した線維化巣があった。CRP値の上昇や赤沈の亢進,画像上では,大血管の壁肥厚や狭窄,閉塞がみられた。高安病とそれに伴う結節性紅斑として,プレドニゾロン30mgの内服が開始され,皮疹は速やかに消退した。
- 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会の論文
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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