アニサキスアレルギーによるじん麻疹に関する問題点
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概要
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魚類摂食後に発症する蕁麻疹の原因として,近年魚類の体内に潜むアニサキスに対するアレルギ-反応に基づくとの考え方が主流となりつつあるが,その発症機序や臨床経過には未解明な部分が多いのが現状である。具体的には,1)アニサキスと回虫との間には交叉反応性は存在しているのか?,2)魚類摂食を契機に発症してアニサキスによる蕁麻疹と診断され,その後魚の摂取を控えても漫然と蕁麻疹が持続する症例の発症機序は?,等といった疑問点が存在する。後者に対して我々は,トロポミオシンを共通抗原とする交叉反応性やアスピリン蕁麻疹との合併等といった機序の関与を推測したが,未だ確定的とは言い難く今後のさらなる検討が必要である。
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日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会 | 論文
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