シックハウス症候群総説 II‐ホルムアルデヒド・揮発性有機化合物(VOCs)のリスクアセスメントと免疫学的研究‐
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概要
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シックハウス症候群の主要な原因であるホルムアルデヒド・揮発性有機化合物(VOCs)の健康や皮膚への影響をレビューした。気体ホルムアルデヒド吸入によるホルムアルデヒド特異IgE抗体産生は極めて少なく,皮膚曝露によるI型,IV型アレルギーは証明されない。皮膚への影響は刺激性接触皮膚炎と考えられる。VOCs吸入曝露でアレルギー感作が増強し,アジュバント効果によるIgE抗体産生が促進され,非アレルギー機序によって症状が悪化する可能性がある。VOCs曝露環境ではアトピー性皮膚炎は刺激反応,過敏反応を起こしやすい。トルエン集団曝露事例のパネル分析では小児アトピー性皮膚炎の悪化・誘発因子となる結果が得られた。
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